TATSUZAWA SATOYAMA HOMEPAGE !!

里 山 日 記

立沢里山の様子や出来事などを日記にしました。随時,里山の表情をお伝えします。
※ 現在,日記は休止中ですが,この3年間の記録は,今でも毎年繰り返し営まれているものです。


目 次

■第35号 里山は変身しました!
■第34号 里山と守谷の実(果実)と種(種子)
■第33号 里山は,クズの花の甘い香りがただよっています。
■第32号 里山にウシガエルの声が聞かれます。
■第31号 里山に,ザリガニ取りの子供たちの歓声が響きます。

■第30号 里山の春の落葉樹
■第29号 里山のドングリが今年は豊作です。
■第28号 里山に台風の影響が見られます。
■第27号 イネの花は,上から咲いていきます。
■第26号 里山のイネの花が目立ちます。
■第25号 里山のイネもさかんに分けつしています。
■第24号 里山も初夏の気配です。
■第23号 里山の春はたけなわ
■第22号 里山にも今年は,春が早くやってきました。
■第21号 里山にマリモがあらわれました。
■第20号 里山の新住民 チュウサギ
■第19号 里山の秋の植物 種
■第18号 里山のひっつき虫たち

■第17号 里山の秋も深まりました(3)
■第16号 里山の秋も深まりました(2)
■第15号 里山の秋も深まりました(1)
■第14号 1 里山にある植物を昔の人は上手(じょうず)に利用して生活に役立ててきました。
 イネの脱穀(だっこく)のため水分を調べる。
■第13号 里山のクモを紹介します。
■第12号 里山のイネも頭(こうべ)をたれました。
■第11号 里山のイネは花ざかり立沢里山立沢里山
■第10号 里山のイネにも花がさきはじめました。
■第09号 里山も梅雨明け間近です。
■第08号 里山のイネも変身しています。
■第07号 里山で今,実が見られる植物たち
■第06号 今年も田植えの準備が出来ました。
■第05号 里山は,花いっぱい
■第04号 ナスカの地上絵ならぬ,里山の水中絵あらわる!
■第03号 里山の木や草にも花の季節がやってきました。
■第02号 里山にも,春の芽吹きの季節がやってきました。
■第01号 ショウブ池に橋がかかりました。

【第35号】

掲載年月日 平成21年4月25日(写真撮影:3月~4月/新田会員
題名 里山は変身しました!
里山では斜面林に通じる木道を撤去し小川に沿って新しく「あぜ道」を整備し,ゆったりと散策出来るようになりました。

 

土手から池をのぞむ。
3月18日 4月19日
「ヨシ」の根を取り除き,土をさらいました。

 

田んぼ
3月18日 4月19日
4月19日

 

斜面林
3月18日 4月22日
常緑樹ではヒノキ,スギ,シラカシが見られます。落葉樹のエノキ,アカメガシワ,クヌギ,コナラ,イヌシデの新緑が美しく,風が吹くとキラキラと輝いて見えるのはコナラの葉の裏のうぶ毛です。

 

枝うちをした斜面林
4月22日
枝をはらったため,太陽の光が差し込み林床が明るくなりました。

 

土手の斜面
花の見られる植物

*ハルジオン *ノミノフスマ
*ウシハコベ
*スイバ *セイヨウタンポポ
*オオジシバリ *カラスノエンドウ
*ヘビイチゴ *オオイヌノフグリ
*オランダミミナグサ *スズメノテッポウ
*オッタチカタバミ *ホトケノザ
*ナズナ *キウリグサ

 

セイヨウタンポポ

 

メマツヨイグサ ハルノノゲシ(ノゲシ)

 

広場
花の見られる植物

*スイバ *スズメノテッポウ
*セイヨウタンポポ *オオジシバリ
*オオイヌノフグリ *タガラシ
*タネツケバナ *ムラサキサギゴケ
*カラスノエンドウ *ノミノフスマ
*ヘビイチゴ

 

タガラシ タガラシ タガラシ
ムラサキサギゴケ ヘビイチゴ ジシバリ

 

クワノ木の付近(湧水)の土手
3月18日 4月19日 花の見られる植物

*ハルジオン *オランダミミナグサ *セイヨウタンポポ *カラスノエンドウ *オオイヌノフグリ *キツネノボタン *ヘビイチゴ *ノミノフスマ *イヌガラシ

 

キツネノボタン 4/19 カラスノエンドウ 4/19

 

小川(田んぼの傍)
3月18日 4月19日 花の見られる植物

*ノミノフスマ *オヘビイチゴ *カラスノエンドウ *オランダミミナグサ *ヘビイチゴ *ハルジオン *スズメノテッポウ *タガラシ

 

ヤマトシジミ 4/19 葉っぱの芸術 4/23

 

3月18日 4月19日
3月18日 4月19日
花の見られる植物

*ノミノフスマ *オヘビイチゴ *カラスノエンドウ *オランダミミナグサ *ヘビイチゴ *ハルジオン *スズメノテッポウ *タガラシ

 

小川の合流点
3月18日 4月19日
花の見られる植物
*ノミノフスマ *オヘビイチゴ *ニョイスミレ *ハルジオン *オオイヌノフグリ

 

ニョイスミレ

 

木道の傍
木道 タコノアシ
花の見られる植物
*ノミノフスマ *オヘビイチゴ *ニョイスミレ *ハルジオン *オオイヌノフグリ

 

新しいあぜ道
3月18日 4月19日
花の見られる植物
*タネツケバナ *タガラシ *ノミノフスマ  *ヘビイチゴ *ナズナ *オランダミミナグサ

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【第34号】

掲載年月日 平成20年12月3日(写真撮影:11月/新田会員
題名 里山と守谷の実(果実)と種(種子)

 

植物は動物のようには自由に動くことはできません。しかし,「種」という精巧なカプセルをつくりだし,巧みに,空間と時間を移動しています。
動物達に運ばれる(動物散布)
自分の重さで落下する(重力散布)

 

ムクロジ(ムクロジ科)
黄葉
 葉は互生で偶数羽状複葉。見事に色づきました。今年は実が少ない年でした。
実の皮には,天然の界面活性剤である「サポニン」が含まれ,昔は絹を洗うのに用いた。種は脂肪分に冨み,炒って食用にもした。羽根つきの球や,数珠(じゅず)の玉にもされる。

 

ドングリのいろいろ。
スダジイ(ブナ科) マテバシイ(ブナ科)
樹形
 秋の観察会(4年生)では,炒ったシイの実の味見をしてもらっています。その時,お米(稲)が中国や朝鮮半島を通って日本に入ってくる前は「ドングリ」は大切な食料であったことや,漢字の「白」はドングリの形からできた象形文字という話をすると,子供たちは「ヘェー!」と驚きます。
上の「ノ」が残存花柱,真ん中が実(堅果)下の部分がお皿(殻斗)を表わしたものです。「ドングリ」を食用にして中身の色を知っていたため,それを表わす色となったのでしょう。

 

クヌギ(ブナ科) コナラ(ブナ科) シラカシ(ブナ科)

 

トチノキ(トチノキ科)
葉 表 葉 裏
 植物の種にはかならず点のようなへそ(栄養を送る管のあと)があります。
トチノキの茶褐色の種には下半分に大きなハート型のへそがあります。種は重いのでまず重力散布され,地上に落ちたものは,ネズミなどの小動物に運ばれ地中に貯蔵され,それが。忘れられ,残った種だけが,発芽することができる。

 

鳥に運ばれる(鳥散布)

 

カラスウリ(ウリ科)
実と種
 巻きひげを絡ませながら細いつるを伸ばして長くのび,他の植物を覆って繁ります。地下にはイモがあり食用にはならないが昔ベビーパウダーの原料になりました。
花は夏の夜に咲き。白く繊細な花びらのレースが素敵です。花は甘く香り,蛾が花粉を運びます。種はぬるぬるした果肉に包まれたまま,割られることなく,鳥が呑み込みます。

 

ガマズミ(スイカズラ科) ムラサキシキブ(スイカズラ科) クサギ(クマツヅラ科)
 実(核果)は球形で光沢があり,甘ずっぱく食用になり,果実酒の材料となる。小鳥も好んで食べる。枝は柔軟性があり,薪を束ねるのに使ったり,雪国で「カンジキ」の材料とした。  花も実も淡紫色で美しい。湿地の近くなどに生え,広く植えられるのは「コムラサキ」で花も実もムラサキシキブより人目を引く。  若葉はうぶ毛が密生してやわらかく,ゆでてさらして苦味をとれば食べられる。茎葉や根は薬用に。藍色の実は「常山(じょうざん)の実」とよばれ,水色に染める染料になる。
赤い星形の部分は「ガク」。

 

カマツカ(バラ科) エゴノキ(エゴノキ科)
 材が硬くて折れにくく,ハンマーの柄や,鎌の柄などに用いる。  初夏,枝いっぱいに白い清楚な花をこぼれるように下向きにつけます。
果皮は「サポニン」を含み,虫や動物から種子を守っています。鳥の「ヤマガラ」が好んで食べ,食べきれない分を地面や石の間に一粒ずつ埋めて貯蔵します

 

風によって運ばれる(風散布)




アオギリ(アオギリ科)
葉表 葉裏
 守谷では公園で見られます。幹が緑色で手のひらのような大きな葉がキリに似ているためにこの名がつきましたが,キリとは違うアオギリ科の植物です(キリはゴマノハグサ科)。
南方系の植物で,チョコレートの原料の「カカオノキ」,コーラの原料の「コーラノキ」も同じアオギリ科です。
アオギリの枝に茶色い枯葉の縁の左右に,計3-4個ついているのが種子で,枯葉に見えたものは,実の皮です。初め袋状だった実が熟すると裂けて開き,ボートの形に広がります。
種子はボートの左右の縁に,ちょこんとのり,緑色から茶色に熟して乾きます。強い風が吹くと,五個づつ集まって枝についていた実は,ばらばらに吹き飛ばされてくるくると高速で回転しながら舞い散っていきます。
ボートを何枚か重ねてランプシェードに使うこともあります。

 

ユリノキ(モクレン科)
 守谷では,太い幹がまっすぐ立ち,堂々とした樹形になったユリノキを公園で見ることができます。
北アメリカ原産で,明治初期に日本にもたらされました。葉は「Tシャツ」や「半てん」の形にも見えるので「ハンテンボク」ともいい,花は形が「チューリップ」に似ているので,アメリカでは「チューリップ ツリー」とよばれています。
種子は花びらの様に見える硬いプロペラ形の実に包み込み風に乗せて送り出します。
投げ上げて遊んでみると,竹とんぼの様にゆっくりと落ちてきます。

 

クロマツ(マツ科) フウセンカズラ(ムクロジ科)
 乾いて開いた松ぼっくりの鱗片の中には一対(2ヶ)の翼つきの種子が入っているのが見える。この鱗片は雨が降ると閉じ,晴天になれば開き,種がくるくる回りながら落ちていく。  淡いミドリの果実が,細い柄で吊り下がっている。果皮は交互に山折り,谷折りとなっていて紙風船を膨らませたよう。なかには白いハート型の紋様をつけた黒い種子が3個入る。風によって地上を転がりながら種を散布する。



ガガイモ(ガガイモ科)
 観察会では,子供たちに一番人気があり,嬉々として種飛ばしに興じています。
実の中で,種は,毛をたたんだ状態で,ぎっしり並び,実が熟して縦に裂けると,種髪(絹毛)を丸く広げてふわりふわりと飛び立ちます。種が飛び去った実の皮の部分が,カヌーのような形になって残り,小さな体の神様,スクナヒコノミコトが乗った船は「ガガイモ」です。日本で書物(古事記)に登場する「ガマ」や「ガガイモ」は最古の植物です。

 

ケヤキ(ニレ科)
 数枚の枯葉と,実をつけた短枝がくるくると回りながら風に舞う。
実のついた長さ5センチほどの小枝全体が,散布体となっている。

 

ひっつきむし(付着型)






オオオナモミ(キク科) チカラシバ(イネ科)
 トゲの先端は鋭いカギ針,衣服の繊維や動物の毛に引っかかる。マジックテープはこれをヒントに考案された。  踏まれる場所に根を張り力を込めても引き抜けないので「力芝」。実には,逆さトゲと長い剛毛があり,服や靴下に深くささると引っ張ってもとれない。

 

水散布(沈水型)






ハス(スイレン科)
葉表 葉裏
 種の入れ物が蜂の巣に似ているため,古くはハチスと呼ばれ後に,ハスになったという。
種皮は堅く1000年以上も発芽力を失わない。
「大賀ハス」は,約2000年以上前の地層から出土した種を開花させたものという。「埋土種子」となってもなにかの拍子に発芽条件がそろえばいつでも目ざめる。まるで,タイムカプセルのよう。
「レンコン」は,ハスの地下茎で,お正月のおせち料理にはなくてはならないものの一つです。地下茎には,約9個の孔があいていて,その孔を通して先をみる,すなわち先見の明あり,又,「レンコン」には「ン」という字が二つも入っていて,これを「運」にかけて縁起をかつぎます。
葉には,お酒や水を注ぎ,茎を吸ってハスのほのかな香りとともに味わう「象鼻杯(ゾウビハイ)」という楽しみ方があります。

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【第33号】

掲載年月日 平成20年9月5日(写真撮影:9月1日/新田会員
題名 里山は,クズの花の甘い香りがただよっています。

 

耕した田んぼのイネ(イネ科)
5月19日田植え(苗を8本まとめて植えました)
5月23日 6月11日 7月6日
 茎8本,草丈14cm  茎15本,草丈20cm  茎31本,草丈62cm

 

7月28日
 茎32本,草丈93cm 幼穂(ようすい)が見えてきた

 

8月16日
 茎28本(実入り),草丈112cm  さわってみると,「もみ」はかたい  穂がたれている

 

8月30日
 茎25本(実入り),草丈112cm  少し色づきはじめる 

耕さなかった田んぼのイネ(イネ科)
5月19日田植え(苗を4本まとめて植えました)
5月23日 6月11日 7月6日
 茎4本,草丈10cm  茎6本,草丈17cm  茎21本,草丈41cm

 

7月28日
 茎29本,草丈80cm

 

8月16日
 茎23本(実入り),草丈103cm  顔をのぞかせた幼穂  穂の先端から花が咲く

 

8月30日
 茎22本(実入り),草丈107cm  穂が垂れてきた 

 

トンボとチョウ
ツマグロヒョウモン ♀ (タテハチョウ科)6月11日7月6日
食草はスミレ類。だが産卵は直接スミレには行わず周りの石や他種の植物に行う習性がある。木道の傍らのニョイスミレの周りで産卵しているのを見かけます。

 

オオシオカラトンボ ♂♀ (トンボ科)
トンボの交尾
オスは交尾の前に腹部を曲げて腹端(ふくたん)にある器官から,腹部の前方にある「副性器」に精子を移します。交尾のとき,オスは腹端の尾角でオスの頭部を上からはさみ,メスは腹部を曲げて先端をオスの副性器に当て,精子を受け取ります。(小学館の図鑑NEO)

 

オニヤンマ ♂ (オニヤンマ科)
トンボのめがね
日本のトンボの中で最大。大きな複眼が深い緑色をしていて,左右の複眼が一点で接していることにより他のトンボと区別できる。木道に沿って同じ場所を往復しながらパトロールをしています。

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【第32号】

掲載年月日 平成20年7月6日(写真撮影:7月6日/新田会員
題名 里山にウシガエルの声が聞かれます。

 

オッタチカタバミ(カタバミ科) ノブドウ(ブドウ科) アカメガシワ(トウダイグサ科)
 カタバミと違って、茎が太く直立する。北米原産。土手の斜面で目につきます。 目立たない花序は葉と対生する。実は紫色や碧色で美しいが食べられない。虫(ハエの仲間)が寄生して虫えいになっていることが多い。土手の斜面にあります。 若葉のころから,黄葉するまで,葉の基部にある一対の蜜腺から蜜を出し,アリがやってきてなめている。樹皮は胃病に効果があるとして,日本薬局方に収載されている。雌雄別株で雄花は香りが強い。

 

 木道を歩いていると,ヨシの葉が「チマキ」のようにまいているのに気がつきます。いったい中には何が住んでいるのでしょうか?
そっと,葉の先をはがしてみました。
 中は目の細かい糸で裏打ちされていて,つついても破れません。  「ごめんなさい」といいながら,折れている葉をめくってみると「カバキコマチグモ」の雌♀と「卵のう」がありました。

 

カバキコマチグモは日本のクモの中では毒性が強く,かまれると痛みます。注意してください。

「チマキ」型の巣は産室です。産室で卵からかえった子グモは一回脱皮したあと,お母さんグモを食べてしまうそうです。

 葉を元通りに折り曲げたら,母グモは直ぐに糸で巣をなおし始めました。「本当にごめんなさい」。

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【第31号】

掲載年月日 平成20年5月29日(写真撮影:5月下旬/新田会員
題名 里山に,ザリガニ取りの子供たちの歓声が響きます。

 

イ(イグサ,トウシンソウ)
(イグサ科)
チガヤ(イネ科) オオバコ(オオバコ科)
 日本の植物の中で一番短い名前でたった一文字。この「イ」が改良されて,長さが1メートル50センチもある種類が作られ,これを「コヒゲ」といい,タタミの表(おもて)やムシロの材料になり,水田で栽培されています。「イ」も「コヒゲ」も普通は「イグサ」と呼ばれています。  お隣の田んぼとのさかいに銀白色に光って群生しています。穂が,若くて外に出ないうちにかむと,かすかな甘みがあり,「ツバナ」ともいいます。  人が踏みつける道や空き地に生えている。里山ではクワの木の下。葉やたねは咳止めの薬になる。花茎を引っかけて引き合う相撲取りしたことも懐かしい想い出です。

 

ノイバラ(バラ科) ヤマグワ(クワ)(クワ科) イボタノキ(モクセイ科)
 花に甘い香りがある。栽培バラの接ぎ木台として。貴重な植物。  6月には,黒く熟する実は甘酸っぱい。観察会では子供たちの人気の的。青森県三内丸山遺跡からヤマグワの種子が多量に出土し,縄文人もクワを食べていたことが判明しました。  白い小さな花は,先が四弁に分かれた筒型で,それが2~3センチの房になってついている。イボタカイガラムシの雄がろうを分泌する(イボタロウ)。これを家具のつや出しに,民間ではいぼ取りに使う。

 

田植えの前には,こんな,お仕事もあります。
代かきとあぜ道の草刈
(5月17日)
田よせ
(5月17日)
 耕運機で田んぼを耕しています。これを代(しろ)かきといいます。耕すことで土をやわらかくして,田んぼは平らになり,草もとり除くことが出来ます。あぜ道の草を刈ると日当たりがよくなって色々な植物が生え,それを求めて昆虫達も集まってきます。  あぜは田んぼの堤防(ていぼう)です。水がもれないように,田んぼの土と水をこね,田んぼのまわりを土壁(つちかべ)のように塗って作ります。力がいりますヨ!あぜ道を歩くときは,くずさないように注意して歩いてくださいね。

 

田植えの準備がととのいました
(5月17日)
楽しかった田植え
(5月19日)
 田植えに使うイネの苗もそろい,19日の田植えを待つばかりです。  はだしで田んぼに入るのはおっかなびっくりで時間がかかりましたが,田植えが始まると土の感触(かんしょく)がなんだかイイ感じ。楽しい体験をしました。

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【第30号】

掲載年月日  平成20年4月26日(写真撮影:4月中・下旬/新田会員)
題名  里山の春の落葉樹
 立沢里山では,斜面林や屋敷林にさまざまな落葉樹が見られます。若葉の季節には「これは何の木?」と思うほど,他の時期とは違う姿を見せます。
葉が絹毛におおわれ,遠目にも白く輝いていたり(コナラ),若枝も葉も赤味を帯びていたり(ケヤキ),花と見間違うばかりの紅色の若葉を広げたり(アカメガシワ)と春の樹木のウォッチングも楽しいものです。

 

クヌギ(ブナ科) コナラ(ブナ科) エノキ(ニレ科)
 名は全国に広く生育しているため「クニギ(国木)」に由来するといわれ,関東地方の雑木林をコナラと共に代表する樹木。「檪」の他に、「椚」「橡」「栩」「椢」「椪」「椡」「櫟」などの漢字表記があります。  若い葉は絹毛におおわれて,まるでビロードのような手ざわり。名の由来は「鳴る」で,吹く風に揺られる葉がふれあい,音を出すことから。  大木になり常緑のヤドリギをよくつけるので人目を引く。江戸時代一里塚に植えられた。将軍が「ええ木を植えよ」といったのを「エノキ」と聞き違えたからとの俗説がある。名の由来は「枝(え)の木(枝の多い木)」

 

ケヤキ(ニレ科) アカメガシワ(トウダイグサ科) ツタ(ブドウ科)
 樹姿も材の木目も美しく際立った木という意味の「けやけき木」からケヤキに転じたといわれる。  新芽が赤く,葉がカシワのように大きいことから「赤芽柏」。カシワと同様に食物をのせたり包んだりした。樹皮は胃酸過多・胃潰瘍の薬として日本薬局方に載っている。  名は「伝う」から来ている。夏には緑の葉を繁らせ,秋には美しく紅葉し,冬には葉を落とすので「ナツヅタ」の別名もある。

 

里山では色とりどりの花が見られ,色彩豊かな季節です。

 

田んぼの木道のまわり
タネツケバナ(ナタネ科) ニョイスミレ(スミレ科) オオジシバリ(キク科)

 

土手の斜面
ホトケノザ(シソ科) ヒメオドリコソウ(シソ科) セイヨウタンポポ(キク科)

 

ケヤキの下,斜面林
フデリンドウ(リンドウ科) ウラシマソウ(サトイモ科) タチツボスミレ(スミレ科)

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【第29号】

掲載年月日  平成19年10月27日(写真撮影:10月23日/新田会員)
題名  里山のドングリが今年は豊作です。

 

 ドングリ
ブナ科の木の実をドングリ(団栗)といいます。どれもお椀のような殻斗(カクト)に包まれています。稲作が日本に伝わる前,縄文時代にドングリは重要な主食の一つで,各地の縄文時代の遺跡からはドングリを貯蔵した穴が見つかっています。当時,北日本のほうが西日本に比べて住みやすかったのも,植生が豊かで,このような木の実が多く取れたからだと考えられています。韓国ではアク抜きした粉が食材として使われていて,日本でも韓国食品店で購入可能です。
コナラ クヌギ ドングリが何の木の実か調べるときには

実の形
殻斗の特徴
常緑樹?落葉樹?
葉の形
樹皮の特徴
等が重要です。

守谷には他にも
アラカシ
ウバメガシ
スダジイ
等のドングリをつける木が見られます。

ドングリを使った韓国料理
トトリムック・どんぐりを挽いた物を水にさらして取れた澱粉を煮て冷まし凝固させた豆腐のようなもの。

落葉樹
殻斗は全体が鱗片で覆われている。
春に開花し受粉。その年の秋に成熟する一年成
落葉樹
殻斗は細長い鱗片で覆われている。
春に開花し受粉。次の年の秋に成熟する二年成
シラカシ マテバシイ
常緑樹
殻斗は輪を積み重ねた縞模様で覆われている。
春に開花し受粉。その年の秋に成熟する一年成
常緑樹
殻斗は全体が鱗片で覆われている。
春に開花し受粉。次の年の秋に成熟する二年成

 

他の木の実
エゴノキ(エゴノキ科) コブシ(モクレン科)  花が終わると実(果実)ができます。
実の中には種(種子)があります。
実(果実)は子房が成長したもの,種(種子)は子房の中の胚珠が発達したものです。

実や種は子孫を残し増やすために,飛んだり,はじけたり,くっついたりといろいろな工夫をしています。

 褐色のかたい種子がぶら下がっています。有毒な「エゴサポニン」を含んでいるが,ヤマガラの大好物。実を拾っていると,居なくなるのをヤマガラが待っていました。  集合果はこぶが多く,じゃんけんのグーに形に似ているので「こぶし(拳)」。熟すと裂けて赤色の種子を白い糸で吊り下げます。

 

マメ科の植物の実
ツルマメ(マメ科 ツルマメとフジの実
大きさがこんなに違う
クズ(マメ科)
立沢湿地で見られるマメ科の植物です。どれも熟するとサヤが反対方向にねじれて開口し,種子を自力ではじきとばします。

 

イネ(イネ科)
5月22日に田植え
9月14日に稲刈り
9月22日に脱穀・籾摺りをした結果,270Kg(4俵半)のお米を収穫できました。
10本植えした苗には29本の穂がつき,5本植えした苗には36本の穂がつきました。一つの穂に,もみが約120~160粒ついていました。したがって5本植えのほうが収穫量は多いという事になります。
イネの種は2枚のえい(もみがら)の中にあります。

収穫後の田んぼには水を張り,もみがらやわらなどを入れて次の年の稲作に備えます。
稲刈りをした後の田んぼでは,切り株から新しい葉や茎が出ていますが,霜が降りると枯れてしまいます。
これは,田んぼの小動物の栄養になります。

 

ピンクの花
ミゾソバ(タデ科) ヤノネグサ(タデ科)  どちらも木道の両側にびっしりとピンクの濃淡の花をつけています。

花の数はミゾソバが多く,葉の形は,ミゾソバは矛型。ヤノネグサは長めのハート型。ヤノネグサは這う様に広がり、背は低く茎は赤い。

 

クモ
ジョロウグモ(アシナガグモ科)  夏,コガネグモが多く見られましたが,今は「秋の空のジョロウグモ」と言われるほど,妖しく目立っています。網を前後にも張って複数のオスも同居していますが,メスが大きく親子と間違えるほどです。

もとは「上臈(上流階級の貴婦人)蜘蛛」でしたが,何時の頃からか,品を落として「女郎蜘蛛」になってしまったとの事。
ナナホシテントウムシを襲っています。

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【第28号】

掲載年月日  平成19年9月14日(写真撮影:8月31~9月9日/新田会員)
題名  里山に台風の影響が見られます。

イネ (イネ科)
8月31日 9月3日 9月9日
 5月22日に田植えをしたイネは、緑色から黄金色に変わり、穂は重たく垂れています。田植え時草丈約14センチの苗10本が生長して草丈約1メートル32本の穂をつけました。しかし9月7日の台風で倒れてしまいました。

 

センニンソウ(キンポウゲ科) アカバナ(アカバナ科)
 今年は土手に暗緑色の葉を繁らせ、中心にめしべ・おしべを沢山立てた白い十字の花を見ることが出来ました。この十字型に並んで花弁のようなものはがく片です。花後実が熟すると白いひげのような羽毛が3センチほど伸びます。これを仙人の白髪に見立てて仙人草の名がついたとか。有毒です。  小川の岸では、今年初めて花が見られました。花の柄の様に見える長いものは子房です。

 

ヒデリコ コゴメカヤツリ タマカヤツリ
カヤツリグサ科 カヤツリグサ科 カヤツリグサ科

 

アゼカヤツリ  田んぼのまわりにカヤツリグサの仲間が見られます。カヤツリグサは茎が三角形なので、これを両はしから二人で半分ずつ裂いていくと出合ったところで四角います形が出来ます。「かやがつれた」と子供のころ遊んだ方もいるのではないでしょうか。
カヤツリグサ科

 

ナガコガネグモと卵のう(コガネグモ科) この卵のうは何グモの?
 里山で一番目立つクモです。ガマやヨシの葉に卵のうがぶら下がっています。長さ約2センチ。  長さ1センチ弱の丸型。2個ぶら下がっている。

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【第27号】

掲載年月日  平成19年8月14日(観察:8月11日~12日/新田会員)
題名  イネの花は,上から咲いていきます

 

イネ(イネ科)
 穂が出ると花が咲きはじめ寒い日や雨の日にはさきません。イネが花を咲かせるのは天気のよい日の午前中です。
まず,穂の先っぽの花が咲き,もみがらが開いておしべがのび,花粉がとびちって同じ花のめしべにつき,約1時間後,もみがらは閉じておしべが外に取り残されます。(写真①イネの花には花びら(花弁)がありません)
1本の穂には100個ぐらいの花がついていて,全部咲き終わるまで1週間ぐらいかかります。少しずつずれて花が咲くのは子孫を確実に残すための仕組みです。(イネという作物(農文協)より引用)

 

花が咲いているイネ 花が咲く前のイネ
穂が立っています
花が咲き終わったイネ
穂が垂れています
8月11日 8月11日 8月12日

 

田んぼの中の植物
アギナシ(オモダカ科) コナギ(ミズアオイ科) セリ(セリ科)
 水田などに生える多年草。葉は細い矢じり形。オモダカに似ているがアギナシは葉のわきに小球芽がつく。名は「あごなし」から転じたもので若い葉がへら形で分裂しないことによる。  水田などに生える1年草。この草が生えている水田では養分がとられてイネの生育が悪い。葉は食べられ,花は青紫色でかわいい。摺り染めに使われていたとのこと。  冬のセリは,地面にへばりつくように生え(ロゼット)この時期が香りがよく食べごろ。四月ごろになると茎は押し合いへし合い,競り合って立ち上がる様子から競り(せり)という名がついたとのこと。

 

田んぼのまわりの昆虫
シオカラトンボ(トンボ科) オスグロトモエ (ヤガ科) キアゲハ(アゲハチョウ科)
 羽化したてのオスは,雌と同じ色ですが,成熟するにつれて黒くなり白い粉でおおわれてきます。  緩やかに飛んできて,クズの葉のうらに止まり,じっとしていました。かなり大型の蛾。夏型のオスの羽が黒く,前翅の斑紋が巴紋(二つ巴)に似ているのでこの名がある。幼虫はニセアカシヤやネムノキの葉を食草とし,成虫はクヌギやコナラ、ヤナギ類などの樹液によく集まる。  木道の脇のセリの茎にとまっていた。もう動きは鈍く,触ってもほとんど反応しませんでした。まもなく木の枝に這い上がってさなぎになる5齢の幼虫です。卵は第11号,成虫は第10号に登場しているので変身の妙味を見てください。

 

里山周辺の花
 夏もそろそろ終わりに向かい,夏の花と一緒に秋の花も咲き出しました。緑色の地味な花でも昆虫にとっては魅力的,何か秘密があるのでしょう。

 

サンショウ(ミカン科) タコノアシ(ユキノシタ科) タカトウダイ(トウダイグサ科)
 山椒は小粒でぴりりと辛い。 英名はJapanese pepper (日本のコショウ)。葉も花も若い実も果皮も特有の辛味を持っていて,香辛料として有用。幹はスリコギに利用される。  里山の水路に生えている絶滅危惧種,大切にしましょう。秋になると全草が真っ赤にそまり,この部分は反り返ったゆでだこの足になる。花弁はない。  クリスマスを彩るポインセイチアのなかま。茎からは黄色い液が出て有毒。名前はろうそくを立てる灯台に似ているから。実の形も面白い。秋には紅葉。

メマツヨウイグサ(アカバナ科) ヤマハギ(マメ科) ツルボ(ユリ科)
 外来種。宵待ち草は俗名。種から取れる油は健康食品として売られている。似た種類が多いが,太宰治の「富士には,月見草がよく似合う」の月見草はこれと考えられている。  秋の七草の一つのハギはこれ。観賞用のハギ(ミヤギノハギ)の原種。花穂は短い。根粒菌との共生をしているため,荒地でも育ち,古くから緑化のために役立っている。  珍しいものではないが,その名前の由来に定説がないという謎の植物。春に葉を出すが,花をつけずにすぐに枯れてしまい,秋に花をつける。球根は救荒食物になるとのこと。

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【第26号】

掲載年月日  平成19年8月11日(観察:8月4日~8日/新田会員)
題名  里山のイネの花が目立ちます。

 

イネ(イネ科)
8月4日 穂の赤ちゃん(幼穂-ようすい)が押し上げられて、サヤの間から顔を出してきました。
10本植え: 草丈約85センチ、穂が入っているイネは29本の株になりました。
5本植え :草丈約91センチ、穂が入っているイネは36本の株になりました。
8月8日 午前10時頃、観察している10本植えと5本植えのイネに花が咲いていました。外えい(大きなもみがら)と内えい(小さなもみがら)が開いておしべとめしべが見られます。

 

幼穂 イネの花 花の咲いている株
8月4日 8月8日 8月8日

 

木の実(果実)
ウワミズザクラ(バラ科 ゴンズイ(ミツバウツギ科) イボタノキ(モクセイ科)
 緑色から、赤くなりました。熟すと黒くなり、甘く美味。果実酒には赤い実を用い、塩漬けにはつぼみか、緑の実を軸がついたまま使うとのこと。  半月形二枚貝状。乾いてくると裂けて黒いタネがみえる。実の内側も赤いので赤い実と黒いタネとのコントラストは美しい。この木は役にたたないので役にたたない小魚のゴンズイの名をもらったという。  開花時期には(白い花)あたりに甘い香りが漂う。実は小さく地味なので見落してしまいます。

 

フジ(マメ科) ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
 木道の奥、右手上を見上げると沢山の実がぶら下がっています。熟すと茶色になり二つに裂けねじれて中のタネを飛び散らします。今年は豊作  青紫色の美しい実をつけるが鳥についばまれるせいか、きれいにそろった実にはあまりお目にかかれない。今の時期は、まだ緑色なので、たわわに実がついている。

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【第25号】

掲載年月日  平成19年7月2日(写真撮影:5月~6月/新田会員)
題名  里山のイネもさかんに分けつしています。

成長しているイネ(田植え5月22日)

 

[10本植え]
5月26日 6月21日 6月29日
茎10本,草丈14cm 茎30本,草丈35cm 茎30本,草丈48cm

 

[5本植え]
5月26日 6月21日 6月29日
茎5本,草丈17cm 茎18本,草丈36cm 茎21本,草丈51cm

里山の昆虫達 6月29日撮影
マユタテアカネ(♀)トンボ科 シオカラトンボ(♂)トンボ科
気のせいでしょうか,今年は,マユタテアカネの数が多いように感じます。クワの木陰やアカメヤナギの枝で,50匹以上が羽を休めていました。

 

ヤマトシジミ(シジミチョウ科) ベニシジミ(シジミチョウ科) テントウムシ(テントウムシ科)
食草:カタバミ 食草:スイバ・ギシギシなど 成虫・幼虫ともアブラムシを食す。

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【第24号】

掲載年月日 平成19年5月27日(観察:5月25日~26日/新田会員)
題名 里山も初夏の気配です。
 ウグイスの鳴き声も聞かれますが,ツバメがすいすいと水田の上を舞っています。キジやカルガモのご夫婦も時おり姿を見せています。いよいよ夏です。

 

エゴノキ(エゴノキ科)
 屋敷林の下のアスファルト道が真っ白なエゴノキの花のカーペットです。合弁花なので,花の形のまま落下。  子房(果実)がふくれているのが分かります。果皮はサポニンを含むために洗剤に。果実は昔,毒流し漁に使われましたが,今は禁止されています。

 

アカメヤナギ(ヤナギ科) ウワミズザクラ(バラ科)
 立沢里山の初夏の風物誌。アカメヤナギの種が長い綿毛(柳絮,りゅうじょ)につつまれて,風にのって飛び散ります。  おしべのたくさんつき出た白花が,新しい枝の先にブラシの様に,花房になって咲いていましたが,今は,緑色の幼果が見られます。

 

スイカズラ(スイカズラ科)
 木道の奥のアカメヤナギに巻きついて,花は甘い香りがします。はじめ白色,のちに黄色に変化し,金銀花の別名があります。

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【第23号】

掲載年月日  平成19年5月2日(観察:4月28日~29日/新田会員)
題名  里山の春はたけなわ

 

スミレの仲間
日本は世界に名高いスミレの王国。数多くのスミレが自生しています。名前は大工さんが直線を引くのに使う墨入れ(すみいれ)に花の形が似ているからとか。同じスミレの仲間でも,里山に侵入しているビオラ(小型のパンジー)は困りもの。
スミレ(スミレ科)
濃い紫色の花が目立ちます。ケヤキの下に一株生えています。長細い葉が特徴。
タチツボスミレ(スミレ科)
うすい紫色の花で群れて,屋敷林の斜面に咲いています。葉はハート型,托葉はくし型をしています。
ニョイスミレ(スミレ科)
(ツボスミレ)

小川の木道沿いに群れて咲いています。名は葉が佛道具の如意の形(ハート型)をしているから。湿った所を好み,花は白く,唇弁に紫の筋があります。

 

ノミの服とお布団
 どちらも小さな白い花をいっぱいつけます。花弁は5枚だが,二つに深く分かれているので10弁に見える。
葉が小さく,かわいらしいので,「蚤の綴り(粗末な着物)」,「蚤の衾(ふすま)(夜具・ふとん)」と名づけられた。ノミノツヅリは道端などの乾いたところ,ノミノフスマは水田の畦道など,湿ったところに生えています。
ノミノツヅリ(ナデシコ科) ノミノフスマ(ナデシコ科)

 

すずめの武器?
 スズメノヤリはやや乾いた所が好み。名は,花が大名行列の先頭でやっこさんが振っている「毛槍」に似ているので。雀が大名行列にでも使うのでしょうか。
スズメノテッポウは湿ったところでも見られます。細い花穂を鉄砲に見たてたのでしょうか。花茎を抜き取ると,笛になります。葉の付け根は花茎の鞘(さや)となっており,(葉鞘(ようしょう))この先端には半透明の柔らかい部分があり(葉舌;ようぜつ),この部分が息を吹き込むと震えて音が出る。
スズメノヤリ(イグサ科) スズメノテッポウ(イネ科)

 

昔のパッキング材
 シロツメクサ(クローバー)は,ヨーロッパ原産。明治時代以降,飼料用として導入されたものが野生化した。名前は江戸時代にガラス製品を輸入した際に緩衝材として荷物に詰め込まれていたことに由来。花茎が長いので,「花の首飾り」作りには最適。
ムラサキツメクサもヨーロッパから牧草として導入された。シロツメクサよりも背が高く,小葉は細長く,全体に毛が多く,葉の中程に明瞭な白斑がある。
なお,ツメクサはナデシコ科の小さな草で,葉が切った爪に似ているから。
シロツメクサ(マメ科) ムラサキツメクサ(マメ科)
(アカツメクサ)

 

花は似ていても実で見分けられる。
 湿った場所が大好き,どちらも有毒。
タガラシは,辛いので「田芥子(辛子)」あるいは,荒れた田んぼに多いので「田枯らし」の2説がある。果実(集合果)が俵型で,コンペイトウ状にならないことでキツネノボタンと見分けられる。
ケキツネノボタンはキツネノボタンより茎の毛が多く,実のトゲトゲの先が曲がらない。金平糖のような実がかわいく,「狐の服の釦」と童話を想像できるが,実は,葉が牡丹の葉に似ているから「狐の牡丹」。残念。
タガラシ(キンポウゲ科)

ケキツネノボタン(キンポウゲ科)

 

背高のっぽと地を這う黄色い花
 ケヤキの下で,ロゼット葉で冬を越したオニタビラコが,茎をぐんぐん伸ばして,小さい黄色い花をたくさんつけています。葉は根もとに多くつき細長くて羽状に切れ込み,紫紅色をおびている。茎は中空で白毛がある。
オオジシバリは掲示板の近くの道路の斜面にタンポポとよく似た花をさかせています。名前「地面を縛る」の様に地表付近に茎をはわせ,節から根を出して広がっていきます。ジシバリよりも湿ったところに生え,葉が細長い。ニガナ属だけあって,葉をかじると苦い。
オニタビラコ(キク科)

オオジシバリ(キク科)

 

春の日差しに輝く黄金の花
 よく似た黄色い5弁の花をつけるが,花のつき方と実はまったく違う。
ミツバツチグリは一つの花茎に沢山の花を付け,が赤くならない。一方ヘビイチゴは葉腋から長い柄を出して花を1個咲かせ,イチゴのような赤い実をつける。
ミツバツチグリの名は西日本に多いツチグリ(土中の根が栗に似ていて食べられる)に似て葉が3小葉であることから。
ヘビイチゴの実は毒ではないが,味はまったくせず,スポンジのようで美味ではないとのこと。
ミツバツチグリ(バラ科)

ヘビイチゴ(バラ科)

 

地上の青い星 フデリンドウ(リンドウ科)
 リンドウといえば秋の花の代表だが、春に咲くリンドウもあり,里山で見られるのはこのフデリンドウ。花時には根生葉がないので,ハルリンドウとは区別がつく。
目に鮮やかな可愛い青い花を,ケヤキの下に点々と咲かしています。だんだんと南に上がってきていますが,水分の影響なのでしょうか?
なまえは,つぼみが筆の穂先に似ているから。

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【第22号】

掲載年月日  平成19年3月26日(観察:3月3日~24日/新田会員)
題名  里山にも今年は,春が早くやってきました。

 

3月3日 3月22日 3月22日

 タネツケバナ(アブラナ科)

 今年は,広場のベンチのまわりに,たくさんの白い花をつけました。 立沢里山の白い花で,一番目立ちます.田んぼのあぜや,湿ったところに生えます。澄んだ,白十字の花は,可れんです.ロゼットのころ柔らかでおひたし,和え物,即席漬けなどで食べられます

 ナズナ(アブラナ科)
一番奥の畑の斜面に咲いています。
葉は魚の骨のような切れ込みがあり,放射状(ロゼット)に並んでいます。この姿を模様化したなずな紋という家紋があります。実は三味線のばちに似ているのでペンペングサともいいます。春の七草の一つです

 

3月22日 3月22日 3月24日
 ウシハコベ(ナデシコ科)
土手に生えています。ハコベに似ていますが茎が紫色をおび大ぶりです。
花びら(花弁)は5枚.深く切込みがあるので10枚に見えます。
毛(腺毛)が茎(花茎)やがくに見られます。
ハコベはクワの木の傍に生えていますが,花はまだです.古名はハコベラです。小鳥のえさにするのでピヨピヨグサ,ヒヨコグサとも言います。
 オランダミミナグサ(ナデシコ科)

土手に生えています。
ヨーロッパから,明治時代に入ってきました。
全体に毛が生えています。
 ミミナグサは,全体にスリムで茎は紫色をおびます。
 カラスノエンドウ(マメ科)
奥の畑の斜面に咲いています。
茎は4角柱です.葉は羽状複葉,葉の先端の巻きひげで,まわりの草にからみつきます。
豆のような(豆果)さやが黒く熟すのでこの名がつきました.別名ヤハズノエンドウです。
よく似たスズメノエンドウやカスマグサは,里山では見られませんが,ログハウスに,スズメノエンドウは生えています

 

3月24日 3月3日
ネコヤナギ(カワヤナギ)(ヤナギ科)
3月22日
アカメヤナギ(マルバヤナギ)(ヤナギ科)

 ナナホシテントウムシ(テントウムシ科)

 カラスノエンドウについたアブラムシを食べている。幼虫も成虫もアブラムシ類を食べます。
7つの黒い紋があります。足の関節から黄色くくさい液を出し,敵から身を守ります。

 ネコヤナギは,春早く開花するため少しの温度差にも敏感で
陽の光をいち早く受ける花序の南側の部分が急に膨張するた
め,つぼみや花序が反り返って先端が北を指します(方向指示
植物)。

花弁やがく片がありません。(やく)は紅色で黄色の花粉を出
した後黒くなります。
虫媒花でハナバチが体中花粉をつけてぶんぶんと羽音をたて
て花から花へと飛びかっていました。
アカメヤナギはまだ芽りんに
つつまれています。

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【第21号】

掲載年月日  平成19年2月25日(観察:2月25日)
題名  里山にマリモ?があらわれました!
 里山を散策中,小川の中で不思議な物体を見つけました。
それは,一見すると阿寒湖で有名な「マリモ」によく似た色や形をしたもので,大きいもので約10cm,小さいものでも約5cmと,なんとも不思議なモノでした。
たぶん,藻の一種なのでしょうが,マリもであったなら立沢里山は一躍日本の遺産となったことでしょう。


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【第20号】

掲載年月日  平成18年12月2日(観察:11月26日/新田会員)
題名  里山の新住民 チュウサギ

 

 冬が近づいた里山に,新しい住民。シラサギです。
くちばしが黄色で足が黒いのでチュウサギだと思われます。主にカエルやザリガニを食べるそうです。飛び立つときの迫力は相当なものです。

 

 チュウサギ(サギ科)
夏には胸と背には飾り羽が出て,くちばしが黒くなります。日本版レッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定。昆虫,クモ類,ドジョウやフナ,アメリカザリガニ,カエルなどをえさにしています。稲刈りの終わった田んぼの中を,首を上下に,ひょこひょこと歩いていました。

 

 みどりのつる植物
木々は葉を落とし,草が黄色や茶色に枯れていく中,斜面林では,つるをのばす,みどり色の植物が目立ちます。観察するにはいい季節です。

 

 キヅタ(ウコギ科)
ブドウ科のツタとはちがい,冬でも葉が枯れません。そのため,フユヅタという別名も。茎から気根(きこん)を出して,他の木などにはい上がります。園芸種ヘデラの仲間。
 カニクサ(フサシダ科)
名前はこのツルでカニつりをしたから。ツルは丈夫で,かごを結ぶのに使ったとか。木にからみついて,高さ2-3メートルに成長するが,全体で一枚のはっぱ。
 サルトリイバラ(ユリ科)
茎のカギ(鈎)にサルが引っかかるから?大型の葉で餅を包み,若葉はゆでて水にさらすと,食べられるそうです。根は生薬 山帰来(さんきらい)。赤い実は薬用酒に。

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【第19号】

掲載年月日  平成18年11月8日(観察:11月5日/新田会員)
題名  里山の秋の植物 種

 

 来年の春に向けて、植物達の種作りも盛んです。植物は、自分では動けないので、種をいろんな方法で、できるだけ遠くにひろげようとします。風に乗って飛んでいく種も数多くあります。そのいくつかを里山のまわりで見ることができます。

 

 オニノゲシ(キク科)
まるでみみかきのボンテンのように毛(冠毛)をひろげ,風を待っています。ヨーロッパ原産の帰化植物です。
 ノアザミ(キク科)
枯れているように見えますが,新しい命が隠れています。風に乗って旅をして、新しい土地で芽をふきます。
 セイタカアワダチソウ(キク科)
こんなにいっぱい種が出来るのです。はびこるのも分かりますね。

 

 ヤクシソウ(キク科)
花と種とが同時に見られます。実は下を向いて,わずかに毛が見えています。
 ススキ(イネ科)
秋の七草の一つ。お月見におだんごといっしょに供えます。よく見ると(右),長さの違う毛があります。役目が違うのかもしれません。

 

 この植物たちはどうやって種をひろげるかな?考えてみてください。
 ゴンズイ(ミツバウツギ科)
材が役に立たないので,食べられない魚の名前を貰ったといわれています。秋になると黒い種と真っ赤な種皮で目立ちます。
 オトギリソウ(オトギリソウ科)
園芸品種には、ヒペリカムと言って,真っ赤な実をつけるのもあります。
 キツネノマゴ(キツネノマゴ科)
小さな紫の花の終わった後は,銀色のがくが,秋の日に輝きます。

 

 ○ ワンポイントミニ知識
秋の七草のおぼえかた 「好きなお服は?」
す  ススキ
き  キキョウ
な  ナデシコ
お  オミナエシ
ふ  フジバカマ
く  クズ
は  ハギ

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【第18号】

掲載年月日  平成18年11月1日(写真撮影:10月28日/新田会員)
題名  里山のひっつき虫たち

 

 秋に草原をあるいて,服にいろいろな種がくっついていたことはありませんか?「ひっつき虫」です。
植物は,自分では動けないので,種をいろんな方法で,できるだけ遠くにひろげようとします。人や動物にくっついて運ばれる種を「ひっつき虫」といいます。種に生えているとげや毛やねばねばで,しっかりとくっつきます。くっつかれたら,植物の工夫を見てみましょう。

 

 オオオナモミ(キク科)
投げっこして遊んだことがあるでしょう。
 ヌスビトハギ(マメ科)
第12号のうすい紅色(べにいろ)のかわいい花が,こんな形のタネになりました。
 アレチヌスビトハギ(マメ科)
北アメリカからやってきた。タネの「くびれ」に注目。

 コセンダングサ(キク科)
熱帯アメリカ原産。江戸時代に日本に入ったといわれている。
 アメリカセンダングサ(キク科)
北アメリカ原産。日本にやってきたのは大正時代。
 ヒカゲイノコズチ(ヒユ科)
茎のふくれたところをイノシシの子のひざがしらに見立てた名。生薬ゴシツ(牛膝)。

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【第17号】

掲載年月日  平成18年10月29日(写真撮影:10月29日/新田会員)
題名  里山の秋も深まりました(3)

 

里山の植物
 植物達は,少なくなった日光をいっぱい浴びて,種をつくり,根を大きくして,来年に備えています。暖かいせいか,ホトケノザ,イヌガラシなどの春の花もちらほら咲いていますが,この時期ならではの花や実を紹介しましょう。

 

 ヤクシソウ(キク科)
家畜のえさに使われ,茎を切ると白い汁がでるので,ウサギノチチ,ウシノチチの別名も。葉っぱの形が,薬師様の光背(コウハイ,仏さまのせなかの飾り)に似ているから,その名がついたとも。花を干したものが,おでき・はれものに効果があるといわれている。
 センブリ(リンドウ科)
千回振り出しても(お湯で煮出しても)苦いので名づけられた。古くから胃薬として有名。守谷でも,子供達が集めては,お小遣いに売ったとか。

 

 アキノタムラソウ(シソ科)
あおむらさき色の花が涼しげ。屋敷林の明るい斜面にノアザミやキツネノマゴと一緒に生えている。
 シロヤマギク(キク科)
ヨメナ(嫁菜)より,つよそうなのでムコナ(婿菜)の名も。若芽は食べられる。木陰の暗いところに多いようです。
 ブドウホウズキ(ナス科)
中の実(しょう果)は褐色。中南米ではサラダなどに使うそうだが,試してみる勇気はありませんでした。

 

 カナムグラ(クワ科)
ビールに,にがみをつける「ホップ」の仲間で,蔓(つる)をひろげるやっかいな雑草。里山近くのみちばたをおおっている。日本最古の歌集「万葉集」に出てくる「やえむぐら」とはこの草。カナは「鉄」で茎が強く,ムグラはよく茂る雑草の意味。全体を天日で干したものは,葎草(りつそう)といい,熱さましなどに使うそうです。雄花(左),雌花(中)の雌雄異株(オスの株とメスの株がある)。実(右)の色づかいはなかなかおしゃれでしょう。

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【第16号】

掲載年月日  平成18年10月11日(写真撮影:10月9日/新田会員)
題名  里山の秋も深まりました(2)

 

里山の植物
 稲刈りも終わり,がらんとした田んぼですが,トンボがいっぱい,青い秋空に飛んでいます。植物も来年の準備を始めました。小さな花でも,虫に花粉を運んでもらおうと,いっしょうけんめい美しさを競って(きそって)います。もう種をつけているのもいます。

 

 チョウジタデ(アカバナ科)
田んぼの中やあぜ道に数多く生えている.花は4弁で黄色だが,小さくてあまり目立たない(左)。実が香料の丁子(チョウジ,クローブ)に似ているので,その名がついた(中).秋が深まると真っ赤に色づき(右)目立ちます。

 

 ミゾソバ(タデ科)
木道のそばに,白から赤まで,変化のある花の色で,咲ききそっています。いま,畑を白く染めているソバの仲間ですが,実は食べられません。葉の形が牛の顔に似ているので,ウシノヒタイ(牛の額)とも,よばれます。

 

 セイタカアワダチソウ(キク科)
名前のとおり,背が高くて,小さい黄色い花が泡だっている。ちょうどキタテハ(タテハチョウ科)が蜜を吸いに来ていた。嫌われ者の外来種(もともと日本にはなかった生き物)だが,花はたくわんの色付けに,枯れた茎は土壁(つちかべ)の材料に使われました。養蜂家(ミツバチを飼ってはちみつを集める人)にとっては,蜜源(みつのもと)として重要。
 ノアザミ(キク科)
春に咲くノハラアザミに似ているが,花の根元が粘らないので,見分けがつく。秋に咲く,里でもっとも普通なアザミのなかま。

 

 アキノノゲシ(キク科)
葉っぱがケシに似ていて,茎を切ると白い汁が出るので,名前をつけられた.東南アジアでは若い芽は野菜にしているとか。
 ヒヨドリバナ(キク科)
ヒヨドリが鳴くころに咲くので名づけられたのでしょうか。屋敷林の暗い木陰にひっそりと咲いていました。
 イヌタデ(タデ科)
ままごとのお赤飯として使われるので,「あかまんま」の別名も。休耕田(使われなくなった田んぼ)一面に咲いています。きれいだけれど悲しい。

 

 ブドウホウズキ(ナス科)
中南米原産で高さ1.5メートル.現地では実が野菜としてよく使われている。日本でも一部で栽培していたのが,逃げ出して野生化.花の黒いはん点が変わっている。ホウズキの中の実が熟したら食べられると本には書いてあります。
 ムラサキエノコロ(イネ科)
エノコログサ(ネコジャラシ)の穂の紫色の種類.秋の日を浴びて銅色に輝いていました。

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【第15号】

掲載年月日  平成18年10月2日(写真撮影:9月30日/新田会員)
題名  里山の秋も深まりました(1)

 

里山の動物
 ケーン君一家が,はせがけをしたイネをついばんでいました。元気で暮らしているようです。子供達の健やかな成長を助けている里山のイネです。いつごろ独立するのでしょうか?

 

里山の植物
 秋の花が色とりどりに咲き始めました。小さな花でも,みれば見るほど美しさに感心します。特に秋の花は色がきれいです。
 カントウヨメナ(キク科)
関東地方の野菊では一番多い。「野菊の如き君なりき」の野菊はこの花。若菜はおいしい。
 ミゾソバ(タデ科)
白からピンクまでいろいろある,コンペイトウの様な形の花がかわいい。葉の形が牛の顔に似ているので,別名ウシノヒタイ(牛の額)

 

 ミズヒキ(タデ科)
観賞用の花としては世界最小。上から見れば赤く,見上げれば白いのでめでたい紅白の水引
 ボントクタデ(タデ科)
香辛料に使われるヤナギタデに似ているが、辛みがなく、役に立たないタデという名前。花は可憐
 シロバナサクラタデ(タデ科)
つぼみは桜色。花が美しいのでサクラの名を貰った。里山近くのアシの奥に群生

 

 ゲンノショウコ(フウロソウ科)
「験(効き目)の証拠」の名のように有名な薬草。下痢止めの薬として昔から利用されている。実の形から別名ミコシグサ
 ツリガネニンジン(キキョウ科)
若芽は山草として随一のおいしさ。根が朝鮮人参に似ているので,まがいものとして使われたこともあるとか
 カラスウリ(ウリ科)
実が真っ赤になりました。中の種のかたちは大黒(だいこく)さまに似ています。お財布に入れるとお金が貯まるかも

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【第14号】

掲載年月日  平成18年10月1日(写真撮影:9月30日/新田会員)
題名 1 里山にある植物を昔の人は上手(じょうず)に利用して生活に役立ててきました。
2 イネの脱穀(だっこく)のため水分を調べる。

■里山にある植物を昔の人は上手(じょうず)に利用して生活に役立ててきました。■
ヌルデ(ウルシ科)

屋敷林 冬芽
 里山の掲示板のそばに花(花序)も葉も枯れた木が一本立っています。しかしよく見ると,冬芽(来年の春,花・葉・枝になる)がついています。まだ生きているのですネ。種は50年たっても芽を出す(発芽)ことが出来る生命力の強い木です。
「実」には塩(カリ塩)が含まれているので,塩からく,茨城でも塩の代わりにお漬物に使ったそうです。身近に「しょっぱい」植物があるなんて,ゆかいです。鳥もこの実が大好きです。
葉に「ヌルデフシムシ」がついて(寄生して)耳のようにふくれた物を「五倍子(ゴバイシ)」といいます。これを江戸時代,結婚した女の人が歯に色をつける「お歯黒(はぐろ)」や,布を染める染料にも使ったそうです。
ウルシの仲間(ウルシ科)ですが,「ウルシ」や「ハゼ」と違って,かぶれる人はほとんどいません。

クズ(マメ科)

 秋の七草の一つです。花はブドウのようないい香りがします。
皆さんが食べている「くずきり」や「くずもち」は,この植物の根からとれる「でんぷん」から作ります。今はほとんどが「ジャガイモ」からとった「でんぷん」ですが。かぜにかかったときに飲む「葛根湯(カッコントウ)」はこの粉をお湯でといたものです。飲んだことがある人もいるでしょう。
「つる」の皮からとりだした繊維(いと)からは,じょうぶな「くずふ(葛布)」を織ることができます。
葉っぱには栄養がたっぷり含まれているので,馬・牛・やぎ・うさぎなどのえさになります。
葉は晴れた日の昼間,曇った日,夜など,太陽の光の強さで様子が変わります。日光が弱いときには葉をいっぱいに広げていますが,強すぎるときは,たたんでお昼寝をしているようにみえます。

ガマ(ガマ科)

9月22日 9月30日
 フランクフルトソーセージのような形の穂が目立ちます。
因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)に登場する,日本最古の薬になった植物です。皮をはがれたうさぎに大黒様が教えてやった薬は,ガマの穂綿(ほわた)ではなく,傷ややけどに効きめのある「花粉(蒲黄・ホオウ)」だったといわれています。
葉は「むしろ」や「敷物(しきもの)」を織るのに使います。穂がなくても葉がらせん状によじれているので,「ガマ」の葉だと見分けられます。
茎はまっすぐなので,「すだれ」に利用。穂は干して,「綿」「ろうそく」や「たいまつ」の代わりに利用したそうです。。

美しい実をつけている木

 コムラサキ(クマツヅラ科)
よく似たムラサキシキブと比べて
*実のつきがよい
*葉の上半分だけぎざぎざしている「鋸歯(きょし)」
*葉のつけ根と実の軸のつけ根がはなれている。
 シロシキブ(クマツヅラ科)
*実の白いムラサキシキブ
*コムラサキの実の白いものとする説もある。

■イネの脱穀(だっこく)のため水分を調べる。■

田んぼ
イネ(イネ科)
5月15日 田植え
9月21日 刈り取り,乾燥(かんそう)
9月30日 脱穀(だっこく)

今年の収穫は270キログラム(4俵半)。天候のせいか,去年に比べて少ないそうです。
乾かしておいたイネは,脱穀する前にどのくらい乾いたか,水分を調べました。(海老原会員)

 手動のもみすり機で,「もみがら」を取り除く(脱穀)  もみがらを取り除いたお米を「玄米(げんまい)」といいます。

 

 「玄米(げんまい)」をお米の水の量を計る「水分測定器」のお皿にのせます。  17.4%の水分です。すぐ食べるには十分だそうです。保存する場合には14.5~15%がよいそうです。

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【第13号】

掲載年月日  平成18年9月10日(写真撮影:8月31日/新田会員)
題名  里山のクモを紹介します。

 

 里山では,コガネグモ(コガネグモ科)・ナガコガネグモ(コガネグモ科)・ジョロウグモ(アシナガグモ科)・オニグモ(コガネグモ科)などがよく目につきます。
クモは世界では3万種類,日本では1200種類以上が知られているそうです。

 

 ナガコガネグモ(コガネグモ科)のあみ
あみにはジグザグの,白いレースのような帯がついています。これは「かくれ帯」といわれます。花と同じように紫外線をよく反射して,それで虫をおびきよせる効果もあると考えられています。
 かくれ帯びのあるナガコガネグモのあみ  シオカラトンボをとらえたナガコガネグモ  あみにかかったイナゴを糸で巻いているナガコガネグモ

 

 オニグモのあみ
里山のオニグモのかくれ家(が)(秘密基地)は「かかし」の「手」。昼間はかくれ家で休んでいます。あみの中心から,かかしの手までのびている一本の細い糸を「信号糸(しんごういと)」といいます。
オニグモは休んでいる時も後ろ足だけは信号糸にさわっています。ゆれを感じるとあみにかけつけますが,風のためにおこるゆれにはじっとしています。
信号糸は「呼びりん」のように,クモを呼び出すだけでなく,電話のようにその内容を伝えてくれ,オニグモはそれを後足でしっかりと感じているそうです。
 かくれ家から出てきたオニグモ  夕方,信号糸をわたるオニグモ

 

 カマキリのえじきになったオニグモ

 

 おまけ
毎年6月には,鹿児島県の加治木町(かじきちょう)で,江戸時代から続くクモ合戦が行われます。裃(かみしも)をきた行司さんがみまもる中,一本のぼうの上で2匹のメスのコガネグモが相撲(すもう)をとります。またコガネグモの美人コンテストもあり,美人の条件は八頭身で手足の長いことだそうです。

クモは生きた農薬ともいわれています。クモの苦手な方も,興味がわいたら,面白い写真がいっぱいの,「ファーブル写真昆虫記12[糸をつむいであみづくり]」(岩崎書店)を図書館からかりてきて,読んでください。

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【第12号】

掲載年月日  平成18年8月26日(写真撮影:8月22日/新田会員)
題名  里山のイネも頭(こうべ)をたれました。

 

田んぼ
イネ(イネ科) 5月15日田植え
8月15日(田植え後3ヶ月) 8月22日(田植え後3ヶ月と1週間)

穂が黄色に色づき,垂れてきました。さわって見ると,かたいです。

イネの生長
 5月15日(田植え)  8月22日(田植えから3ヶ月1週間)
 苗を5本まとめて植えました。  分けつして,茎が1株21本になりました。
草丈  約15~20センチ  約98~110センチ
 なし  21本
もみ  なし  ひとつの穂にもみが約80~150粒つきました。

 

クロマイ(イネ科) 6月24日田植え
苗(なえ)を5本植えました。
7月15日(田植え後3週間)

草丈 約25センチ

7月22日(田植え後1ヶ月)

草丈 約43センチ
根元から新しい茎(くき)が生まれてきました。(これを分けつといいます。)

 

8月15日(田植え後1ヶ月3週間)

草丈 約61センチ 茎15本
扇(おおぎ)をひらいたように,葉を横にのばし,根元から茎がふえはじめました。

8月22日(田植え後2ヶ月)

草丈 約63センチ 茎21本
根もとから新しい茎が次々と生まれ,株が太くなって立ってきました。

 

田んぼの中やまわりの動物や昆虫
 写真は撮れませんでしたが,里山の主,キジのケーン君一家があぜ道でえさをついばんでいるのを見かけました。まだ,尾の短い子供たちが7羽ぐらいいたでしょうか。
ウグイスやシジュウカラの鳴き声がひびいています。
 アマガエル(アマガエル科)

芥川龍之介の句「青蛙おのれもペンキぬりたてか」のように鮮やかな光沢のある緑色。保護色に自信があるのか,オオブタクサの葉の上でほとんど動きません。

 この巣は,何の巣?

 

田んぼのまわりの植物
ヌスビトハギ(マメ科)

ひっつき虫のひとつ。熟して茶色になった実は,たくさん生えている毛を利用して,動物や人にくっついて運ばれ,子孫を広げます。実の形が,つまさきだったぬすびと(どろぼう)の足跡に似ているから,あるいは,こっそりと人にくっついてくるからこの名前がついたとのこと。

 

 マコモ(イネ科)

大型のイネ科の中でも,最も水を好む。根は白鳥やガンの大好物。最近,健康食品としても注目されている。花芽(はなめ)に菌がつくと,高級食品マコモタケができる。

 

 カラスウリ(ウリ科)

夜,白いレースのように細かく分かれた花びらの,いいにおいの花を咲かせ,蛾(が)に花粉を運んでもらう。秋には実も真っ赤になって,中の種の形は大黒(だいこく)さまに似ている。そのため財布に入れるとお金が貯まるといわれている。

 ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)

明治のはじめに北アメリカから来た。赤紫色の実の汁は,ぶどう酒や食品の着色に用いたこともあったが有毒。ほかに紙や布の染料,インクに用いた。つけもののヤマゴボウは別の植物。

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【第11号】

掲載年月日  平成18年8月11日(写真撮影:8月6・8日/新田会員)
題名  里山のイネは花ざかり

 

田んぼ
 イネ(イネ科) 8月6日(田植え後2ヶ月と3週間)
全部のイネに穂が出ました。穂の先のほうから花をさかせます。
白く見えるのは,おしべの先の「ヤク」(かふんのはいったふくろ)です。

 

8月8日

 

田んぼの中やまわりの動物や昆虫
 あみで水路のそこををすくったらドジョウ(ドジョウ科),アメリカザリガニ(ザリガニ科),メダカ(メダカ科),ヌマエビ?がとれました。大きくなってねと,水路に返してやりましたが,メダカにはこれ以上の大きさは無理かもね。  キアゲハ(アゲハチョウ科)のたまご

とまっていたキアゲハが飛び立ったセリの葉の裏には,たまごが産み付けられていました。秋には成虫が見られるかもしれません。

 

 コガネグモ(コガネグモ科)メス

ナガコガネグモより丸い。鹿児島県加治木町で行われる伝統(でんとう)行事,「クモ合戦」の主役。

 お腹側です。お尻の赤い色をした「糸いぼ」から糸を出して,あみをはり,えものをとらえます。ねばねばした横糸にえものがくっつき,クモは,ねばらないたて糸を利用して動きます。

 

田んぼのまわりの植物
 タカサブロウ(キク科)

折った茎は,しばらくすると切り口が黒くなるので別名「墨斗草(ボクトソウ)」。昔,貧しくて筆の買えなかった高三郎という人が,これで勉強したからこの名がついたとの説がありますので,ためしてみましたが,字は書けませんでした。

 セリ(セリ科)

地味ですが,よく見ると上品でおしゃれな花です。ミツバ,ニンジン,パセリもセリ科なので,よく似た花が見られます。みんなキアゲハの食草になります。アレンジメントに人気のブルーレースフラワーもこの仲間。

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【第10号】

掲載年月日  平成18年8月3日(写真撮影:8月1日/新田会員)
題名  里山のイネにも花がさきはじめました。

 

田んぼ
イネ(イネ科)
8月1日(田植え後2ヶ月半)

サヤの間から穂が顔を出してきました。
草丈(くさたけ)約97Cm。

 午後1時ごろ,イネの花が咲いていました。
風に花粉を運んでもらって受粉する花(風媒花)なので,小さくて目立ちません。白く見えるのはおしべです。
虫に花粉を運んでもらう花(虫媒花)は美しい色や,甘い香り,蜜などで虫をさそって,受粉を助けてもらいます。
クロマイ(黒米)(イネ科)
8月1日(田植え後1ヶ月と1週間)

扇(おおぎ)を開いたように葉を横にのばし,根元から茎がふえはじめました。
草丈約46Cm。

 

田んぼの中やまわりの動物や昆虫
 トウキョウダルマガエル(アマガエル科)

一番大きな田んぼの住民。ウンカなどの害虫をよく食べてくれます。ンゲゲゲ,ンゲゲゲと鳴きます。

 キアゲハ(アゲハチョウ科)

田んぼに何の用事があるのか?キアゲハがイネに止まっていました。幼虫はセリを食べて大きくなります。

 

 ナガコガネグモ(コガネグモ科)

害虫を退治してくれる用心棒。大きいのがメス,小さいのがオス。

 フクラスズメ(ヤガ科)

カラムシを食べているフクラスズメの幼虫。おどろかされると体をくねらせ,緑色の液体を口からはく毛虫ですが,毒はありません。

 

田んぼのまわりの植物
 アカバナ(アカバナ科)

しめった場所が好きなツキミソウやマツヨイグサの仲間。ちいさな花はむらさき。夏から秋にかけて葉がしばしば紅紫色になるので名づけられたとか。

 コケオトギリ(オトギリソウ科)

日当たりがよくしめった場所に生える,草丈の低いオトギリソウの仲間。全体が細くて弱々しいが,金色の小さな花がかわいい。

 

屋敷林,その他の植物
 エゴノキ(エゴノキ科)

春に咲いていた白い花が,実になりました。昔は砕いて洗剤や魚をとるのに使ったそうです。

 ヘクソカズラ(アカネ科)

長いつるでほかの植物にからみつく,かわいい花ですが,葉や茎がいやなにおいがするので,気の毒な名前がつけられました。

ハエドクソウ(ハエドクソウ科)

昔,根のしぼり汁を紙にしみ込ませ,ハエとり紙にしたのでこの名前がつきました。

 タケニグサ(ケシ科)

茎や葉から有毒な黄色の汁がでます。竹に似ているから竹似草。また一緒に煮ると竹が軟らかくなるから竹煮草,本当かしら?

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【第9号】

掲載年月日  平成18年7月23日(写真撮影:7月22日/新田会員)
題名  里山も梅雨明け間近です。

 

田んぼ
イネ(イネ科)
7月22日(田植え後2ヶ月と1週間)

穂(ほ)の赤ちゃん(幼穂-ようすい)が押し上げられて,根元から約25~30Cmの辺りがふくらんでいます。
茎は30本以上,草丈(くさたけ)約80Cmに成長しました。

クロマイ(黒米)(イネ科)
7月15日(田植え後3週間)

6月24日(田植え)
草丈(くさたけ)約15Cmの苗(ナエ)を,5本~10本をまとめて植えました。
7月15日,根元から新しい茎がまだ出てきません。草丈25Cm。

クロマイ
7月22日(田植え後1ヶ月)

1本の苗に4枚目の葉が出ました。分けつが始まります。草丈43Cm。

 

田んぼの中
 ノシメトンボとギンヤンマが仲良く並んでアシの葉先に止まっていました。田んぼの害虫を退治してくれる大事な友達です。  コナギ(ミズアオイ科)に紫色の花が咲き出しました。いまは雑草ですが,大昔はこれを食用にしたそうです。

 

オトギリソウ(オトギリソウ科)(弟切草)
 タカの傷治療の秘薬を人にもらした弟を,怒った兄の鷹匠が切ったという平安時代の伝説から名前がつけられたという薬草。
鎮痛剤や生の葉を傷につけたり,絞り汁を打撲の治療に用いる。欧米ではヒペリカムという名で抗ウツ用のサプリメント(補助薬)として用いられているが,光過敏性をもたらすので注意が必要。

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【第8号】

掲載年月日  平成18年7月9日(写真撮影:7月8日/新田会員)
題名  里山のイネも変身しています。
田んぼ
イネ(イネ科)
5月15日(田植え)
草丈(クサタケ)約10センチのイネを,3本~5本まとめて植えました。

7月8日(田植え後1ヶ月と3週間)
イネは新しい根を出し,葉も増えました。
根元から新しい茎(くき)がつぎつぎと生まれ,株が大きくなってきます。これを「分けつ」といいます。
広がっていた株がたって,たばねたようになりました。根元をさわると,平べったい茎や,少し丸みをおびてかたいものがあります。丸いのは穂(ほ)の赤ちゃんが出来ているのです。
茎は約30本,草丈約50センチに成長しました。

イネのほかにも,いろいろな植物や動物が田んぼの中に暮らしています。

 

田んぼの中
カワヂシャ(ゴマノハグサ科) アオウキクサ(ウキクサ科)

 

「知ってますか?」
「米という字は,八十八と書き,米ができるまで,しろかき,田植え,草取りなど八十八の手間(てま)がかかる」
昔はこのように教わっていたそうです。

 

車道の斜面
いろいろなつる草が斜面をおおっています。土手の崩れや,周りの急激(きゅうげき)な気温の変化や乾燥(かんそう)を防ぐ大事な役目をはたしています。
カナムグラ(クワ科) ヤブガラシ(ブドウ科)
クズ(マメ科) オニドコロ(雄株:ヤマイモ科)

 

シロシキブの花(クマツヅラ科) フジの実(マメ科)
クヌギ(ブナ科)去年のクヌギの実
クヌギの実は大きくなるのに2年かかる。
シラカシの実(ブナ科)

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【第7号】

掲載年月日  平成18年6月6日(写真撮影:6月3日/新田会員)
題名  里山で今,実が見られる植物たち
 春に,黄,ピンク,青,白とかわいい花を咲かせていた植物たちは,こんな実をつけました。

タンポポ
(キク科)
オオジシバリ
(キク科)
タガラシ
(キンポウゲ科)
キツネノボタン
(キンポウゲ科)
イヌガラシ
(アブラナ科)
カラスノエンドウ
(マメ科)
カラスノエンドウ
(マメ科)
オオイヌノスグリ
(ゴマノハグサ科)
ナズナ
(アブラナ科)
ヘビイチゴ
(バラ科)

 

アカメヤナギ(ヤナギ科) クヌギ(ブナ科) クヌギ(ブナ科) クワ(クワ科)

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【第6号】

掲載年月日  平成18年5月4日(写真撮影:5月3日)
題名  今年も田植えの準備が出来ました。
 5月3日午前9時から田んぼの代かきを行いました。
立沢里山の代かきは,小さな耕運機で行います。
里山の田んぼは,谷津田(やつだ)といって,周りの高い場所から一年中水が流れ込むところです。
そのため,地面はいつもやわらかく,トラクターなどの大きな機械で耕そうとすると,深みにはまってしまい動けなくなってしまいますので小さな耕運機で耕すわけです。

なお,今年の小学生の田植えは,5月15日(月)の午前10時ごろからです。

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【第5号】

掲載年月日  平成18年4月30日
題名  里山は,花いっぱい(取材:4月29日/新田会員)
○ 草
 立沢の里山は花盛りです。「日当たりのよい斜面」,「湿った日当たりの良い場所」,「木の茂った日陰」など,植物も住み分けています.里山のどこに咲いているか見つけて見ませんか。
白い花 黄色い花 ピンクの花
ナズナ(アブラナ科)
タネツケバナ(アブラナ科)
ノミノフスマ(ナデシコ科)
ウシハコベ(ナデシコ科)
オランダミミナグザ(ナデシコ科)
ニョイスミレ(スミレ科)
セイヨウタンポポ(キク科)
ジシバリ(キク科)
タガラシ(キンポウゲ科)
キツネノボタン(キンポウゲ科)
ケキツネノボタン(キンポウゲ科)
ヘビイチゴ(バラ科)
(赤い実もつけ始めました)
ホトケノザ(シソ科)
ヒメオドリコソウ(シソ科)
ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ・マメ科)
ハルジオン(キク科)
青い花 紫の花 ルーペ(虫眼鏡)でのぞくとおもしろいよ

オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
タチイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
キュウリグサ(ムラサキ科)

ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科)
カキドオシ(シソ科)
ショウブ(サトイモ科)
チガヤ(イネ科)
スズメノテッポウ(イネ科)
スズメノカタビラ(イネ科)
スイバ(タデ科)
 スイバ(スカンポ)には雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)があります。ルーペでそれぞれの花を観察しました。
スイバ(雄) スイバ(雌)

 

○ 
ヤナギ類

 立沢里山を車道から見渡すとヤナギの木が目に付きます。よく見ると木の形(樹形)や,葉の形や色が違っているのに気がつきませんか?若葉の季節が最も見分け易いとの事なので,調べてみました。
アカメヤナギ(マルバヤナギ) タチヤナギ
 枝先の若葉は赤く,ほかのヤナギに比べると葉の幅が広い。樹形は丸みを帯びる  枝先の若葉は中央が褐色を帯びる。枝が上に伸びるのでアカメヤナギに比べるとスマート
カワヤナギ
 葉が細長く若葉には白い柔らかい毛が密に生えている。
 若葉の比較だけで,花は見ていないので,軽率ですが,少なくとも4種類のヤナギが生育しているのではと思います。どなたか教えて下さい。

 

○その他の様子
ヤマグワ(クワ科)花が終わり実をつけています。
●クヌギ(ブナ科)花は終わる。
●コナラ(ブナ科)花は終わる。

 

○ 鳥
● 二羽のツバメが田んぼの水面をかすめて飛んでいました。
● くちばしの先の黄色い一羽のカルガモが田んぼのなかに生えているスギナを食べていました。
● ウグイス,キジ,コジュケイが盛んに鳴いていました。

 

○ 日記後記
 四月初めはまだ,ヤマグワ・コナラ・クヌギ等の冬芽は,冬の寒さや乾燥から若い茎を守るため,固いうろこ状のもの(芽鱗)をかぶっていました。しかしこの一ヶ月の間に芽鱗が落ち,茎が伸び,葉が開き,花が咲き,実がなっています。命の息吹に感動します。
「立沢里山」がどのように変化していくのか,1年間皆さまにお知らせしていきたいと思います

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【第4号】

掲載年月日  平成18年4月22日(写真撮影:4月22日)
題名  ナスカの地上絵ならぬ,里山の水中絵あらわる!
 突然現れた水路の中の不思議な模様。
よ~く見ると,模様の先には丸い物体。そう,その物体の正体は,タニシ。この模様は,タニシの足跡でした。
里山も春を迎え,色々な動きが見られる季節となりました。
しかし,タニシはどれくらいの速さで歩くのでしょうか。
時速,○km,○m,○cm,それとも○mm,誰か知ってる人がいましたら教えてください。

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【第3号】

掲載年月日  平成18年4月16日
題名  里山の木や草にも花の季節がやってきました。(取材:4月15日/新田会員)
○ 里山の春の表情を伝えます。
 ハルジオン(キク科)のうすいピンクの花が咲きはじめました(写真)。つぼみは重たそうに,たれています。これは茎の中が空(から)だからです。春の終わりに咲くヒメジョオン(キク科)は,茎の中がつまっているので,つぼみは上を向きます。
 あぜ道には,ノミノフスマ(なでしこ科)が白く小さな花を,たくさんつけています(写真)。小さな葉をノミのおふとん(ふすま)にたとえて,名前をつけたそうです。
 木道にそって,たくさんのニョイスミレ(スミレ科)が白い花を咲かせています。唇弁(しんべん)の紫のスジがあざやかです(写真)。
 斜面林のクヌギ(ブナ科)の枝の先から,緑色のひものような房が,何本も垂れ下がっています。これは雄花(おばな)のつぼみです。雌花(めばな)は枝先の葉のつけねにあって,さわるとべとべとします。風によって雄花の花粉がふきとばされて(風ばい花),雌花のべとべとしためしべにくっつきます。虫たちに花粉をはこんでもらわなくてもよいので,きれいな花びらも,あまい香りもない花です。そのかわりにたくさんの雄花をつけ,たくさんの花粉をつくって風にはこんでもらうのです(写真)。
 一羽のキジが,となりの田んぼを歩きながら,「ケン,ケン,ケーン」とするどい声で鳴いていました。守谷の「市の鳥」のコジュケイの「ちょっとこい」という大きな声がなんども聞こえました。
ハルジオン ノミノフスマ ニョイスミレ
クヌギ(雌花) クヌギ(雄花)

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【第2号】

掲載年月日  平成18年4月2日
題名  里山にも,春の芽吹きの季節がやってきました。(取材:4月1日/新田会員)
○ 里山の春の表情を伝えます。
 冬,草刈をしたヤナギの下で,春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)の一つ,セリ(セリ科)をつむ人々の姿が見られます。
 秋,実を鳥に食べられてしまったヤマグワは,冬芽がやっとふくらんできました。(写真)
 斜面林のコナラの冬芽は,まだ芽鱗(がりん)につつまれています。(写真)
 屋敷林のウワミズザクラの花(花序)は,あと一月位で満開になるでしょう。(写真)
 木道にそって,ニョイスミレ(スミレ科)が群生しています.お花見は今月末頃でしょう。(花は白く,唇弁に紫のスジがあります。)
 水路に目をこらすと,絶滅危惧種(絶滅のおそれのある動植物)のタコノアシ(ユキノシタ科)が,かわいい赤い芽を出しています。(写真)
 白い花が,あぜ道やベンチのまわりで目立ちますが,タネツケバナ(アブラナ科)です.昔はこの花が咲くと,農家の方は種もみを水につけて,種まきの準備をしたので,この名前がついたそうです。
 ウグイスが「ホーホケキョ」と上手に鳴いています。姿は見えません。シジュウカラがヤナギの枝に止まり,二羽で「ツーツーピィ,ツーツーピィ」と鳴いていました。
ヤマグワ コナラ ウワミズザクラ タコノアシ

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【第1号】

掲載年月日  平成18年3月29日
題名  ショウブ池に橋がかかりました。
 なんと,ショウブ池の真ん中に「橋」がかかりました。
目的は,里山を訪れたみなさんに,池の中を真上から見てもらいたいとの思いからですが,ご高齢の皆さんには,わたるべきか,わたらざるべきかの「思案橋」のようです。

ちなみに,橋脚(橋の足)のヒノキ丸太は,我が里山の会の精鋭メンバーが,御前山まで出向き,間伐作業をしながらもらい受けたものです。

写真は,里山に遊びに来ていて,初めて橋を利用した少年です。

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